徳島市立考古資料館

とくしま好古楽倶楽部 第5回 石鏃をつくってみよう

とくしま好古楽倶楽部、第5回は石器づくりです。

南庄遺跡出土の石鏃

石で作られた道具のことを石器(せっき)と呼びます。石器は人類が最初に作り、使った道具と言われており、打ち欠いて作ったものを打製石器、研磨して作ったものを磨製石器と呼んでいます。
旧石器時代にはナウマンゾウやオオツノジカといった大型動物が多かったため、鋭くとがらせた石器を棒の先に取り付けた石槍が主に使われていましたが、縄文時代を迎えるころには大型動物は姿を消し、イノシシやシカといった敏捷性の高い(すばしっこい)動物が狩りの対象に変わっていき、弓が使われるようになりました。弓を使って飛ばす矢の先に、石で作られた鏃(石鏃)が取り付けられていました。また、木製の鞘に納められたナイフ形石器が見つかったりしていることから、普段使いの道具として身に着けいたことがうかがわれます。弥生時代になり鉄でつくられた鏃が普及するとともに石器は使われなくなるようになり、古墳時代には見られなくなりました。


押圧技法でサヌカイトを割る

打製石器には薄く鋭く割れる石が好んで使われていました。徳島市内の遺跡で見つかる打製石器は香川県で産出するサヌカイトと呼ばれる石で作られたものがほとんどで、今回の学習会でもサヌカイトを材料に石器を作ります。

石鏃を取り付けた矢はうまく飛ぶのかな?

作った石器のうち、石鏃は実際に矢に取り付けてみます。うまく取り付けたら弓につがえて実際に矢を飛ばしてみます。矢を飛ばした先にあるものは・・・???!!!
参加してのお楽しみです。

学習会の詳細について

開催日時

令和2(2020)年9月13日(日)
午後1時から午後4時まで(作業の進捗具合をみて、午後3時ごろに自由解散)

申し込み方法

令和2(2020)年8月9日(日)午前9時30分より、考古資料館事務室へ直接または電話にてお申し込みください。(電話:088-637-2526)

対象・定員

小学生以上の方30名(定員に達し次第募集を終了します。)

参加費・材料費

全て無料

その他

新型コロナウイルス感染予防のため徳島市内の小・中学校の休校措置が開催日まで延長された場合は開催を中止し、ホームページに掲載するほか申し込みいただいた方には電話にて個別に連絡いたします。