徳島市立考古資料館

2018年5月11日「第1回 組紐をつくってみよう」を実施しました。

平成30年度のとくしま好古楽倶楽部第1回目は組紐づくりに挑戦しました。

当日はあいにくの雨でしたが、今回は考古資料館の研修室で実施するので、天気は特に関係ありません。

はじめに考古資料館職員が組紐の歴史についてスライドをつかってお話ししました。
縄文土器の文様はその名が示す通り縄を使って施されたものですが、縄も組紐の一種で、縄の組み方の違いで文様も変わったりすることを説明しました。
元々は紐の強度を増すために組紐が作られるのですが、時代がたつにつれて装飾性が増していき、江戸時代になると、色とりどりの鮮やかな組紐が作られるようになりました。

組紐の歴史の話を聞いた後は、いよいよ組紐づくりに挑戦します。
今回は7本の糸を使って作ります。7本すべて違う色にしたり、2、3色の組み合わせにしてみるなど、みなさん思い思いに好みの色を選んでもらいました。
ちなみに、今回使用した糸は、7本組み合わせても適度な太さになって、なおかつコシのある組紐になるようにレース糸を使用しました。

組紐の作り方は何種類かありますが、今回の学習会では補助具を使って組紐を作りました。
8か所に切り込みを入れた円盤に7本の糸を掛け、空いている切り込みに紐を掛けなおしていくと真ん中の穴から組紐ができて出てくるというもので、糸を掛けていく順番さえわかったら小さな方でもきれいに作れる優しい方法です。
ちなみに円盤は過去に考古資料館の企画展で使用し不要になったパネルを切り出したものなので、資料館のお財布にも優しい企画だったりします。
学習会のあと、希望された参加者さんにはこの円盤を持って帰っていただきましたが、ご家庭でされるときは段ボールなどの厚手の紙を利用して作ることもできます。

ひとりで黙々と頑張る方や、

おじいちゃんと協力して頑張る方、

みなさん真剣に組紐づくりに取り組んでいます。

1時間かけて30センチほどの組紐ができました。

両端の始末ができたら、両端を合わせてとめてストラップやブレスレットにして完成

単調な作業がつづくので、途中でゲシュタルト崩壊をおこしてしまった参加者さんもいましたが、そんなことも含めて楽しめた組紐づくりでした。