とくしま好古楽倶楽部 第5回 勾玉をつくってみよう
とくしま好古楽倶楽部、第5回はおなじみ勾玉づくりです。
勾玉は縄文時代から身に着けられるようになったといわれています。その独特の形の由来については、動物の牙由来説、玦状〔視力検査で使用されるマーク(ランドルト環)のような形〕耳飾りの再加工品由来説など様々あり、いまだにわかっていません。邪馬台国の2代目の女王台与が魏の皇帝への贈り物に勾玉が含まれていたようで、『魏志倭人伝』の中で「孔青大句珠」と記されて登場しています。勾玉は装身具のほかに、祭祀具としても用いられたようで、祭祀が行われた遺跡からも出土しています。
考古資料館の周りに広がる矢野遺跡では、近くで採れる蛇紋岩を加工して勾玉をつくっていたとみられる工房が見つかっており、そこで出土した勾玉と特徴を同じくする勾玉が香川県や岡山県など瀬戸内沿岸で出土しています。
今回の勾玉づくりでは、滑石(かっせき)と呼ばれるとても柔らかい石を削って勾玉をつくっていきます。勾玉のほかに、滑石の端材を使って、小玉や丸玉などをつくることもできます。
つくった勾玉はそのまま持ち帰ることもできますが、染料を使って色付けをすることもできます。勾玉づくりで色付け作業をおこなうのは、当館ではとくしま好古楽倶楽部の時だけです。
学習会の詳細について
開催日時
平成29(2017)年9月10日(日)
午後1時から午後4時まで(作品が出来上がり次第、午後3時以降自由解散)
申し込み方法
平成29(2017)年8月13日より、資料館へ直接または、電話(088-637-2526)にて申し込みください。
対象・定員
小学生以上の方45名(定員に達し次第募集を終了します。)
参加費・材料費
全て無料
お願い
当日は滑石の粉末が出ますので、汚れてもよい服装または、エプロンをご用意して参加してください。 (滑石の粉末による汚れは、水洗で落とすことができます。)