とくしま好古楽倶楽部 第3回 染色(草木染・貝紫染)をしてみよう
とくしま好古楽倶楽部、第3回は人気の染色体験です。
何といっても徳島は染料になる藍の生産日本一。鮮やかに発色する藍色はJapan Blue(ジャパン・ブルー)とも言われ、オリンピックのイメージカラーに採用されるなど注目されています。藍は発酵などの様々な工程をへてスクモと呼ばれる染料になり深い藍色になりますが、生葉を使うと夏の空のような鮮やかな青色に染めることができます。
草木染では藍の生葉染めだけではなく蘇芳(すおう)染めにも挑戦してみます。蘇芳はマメ科の植物で、奈良時代に日本にもたらされたと考えられています。鮮やかな赤色に発色します。
上の写真は蘇芳で染めている様子ですが、右と左とでは同じ赤でもちょっと色が違うと思いませんか?どうして色が違うのでしょうか?その理由について知りたい方は是非参加してみてくださいね。
そして最後に貝を使った染め物にも挑戦します。海にいる貝で染め物をするなんて想像つかないかもしれませんが、貝の臓器の一部であるパープル腺をつかって古くから世界の各地で染め物が行われていました。
パープル腺は緑を少し含んだ黄色をしていますが、水に溶いたパープル腺液に布を浸して太陽にあてると紫外線の影響で鮮やかな紫色に変化します。ひとつの貝からパープル腺はごくわずかしかとれず、染料としてとても貴重なものだったため、昔から身分の高い人の衣服を染めることしか許されなかったため、ロイヤルパープルとも呼ばれています。
正直、貝紫染めはとても臭いがきついので大変なのですが、太陽にあてることで、少しずつ紫色に変化していく様子はなかなか見ものですよ。
学習会の詳細について
開催日時
令和6年7月14日(日) 13:00~16:00
(作業の進捗具合をみて、15:30頃に自由解散)
会 場
徳島市立考古資料館 研修室
対象・定員
小学生以上の方(小学生は保護者同伴)
定員30名
申し込み方法
定員に達したため募集は終了しました。
参加費・材料費など
全て無料
そ の 他
染料が衣服に付着すると落とせないので、汚れても良い服装やエプロンなどをご持参うえでのご参加をお願いします。