勾玉づくり
縄文から古墳時代にかけて珍重された装身具の勾玉を作ります。
石の中では最も柔らかい種類の滑石(かっせき)を材料にしているので、簡単に整形加工ができます。
当館で実施する勾玉づくりは、材料費など費用は一切かかりません。また、勾玉づくりに使う道具類もこちらで全て用意しています。
作業の工程
作業1. 正方形の板状にカットされた滑石に勾玉の輪郭をペンで描く。
作業2. 描いた勾玉の輪郭線のやや外側をのこぎりで切り、大まかな勾玉の形にする。
作業3. 棒ヤスリや布ヤスリ使って、角を削りおとし、勾玉全体が丸みを帯びるようになるまで削る。
作業4. 400番の耐水ペーパーを使い、作業3で生じた表面の傷が消えるまで研磨する。
作業5. 1000番の耐水ペーパーを使い勾玉全体がつややかになるまで研磨する。
作業6. 勾玉に紐を通して紐の両端を縛って完成。
作業にかかる時間
作業1から作業6までの工程で約90分かかります(フル)。
短時間での実施を希望される場合、または低学年の児童が体験する場合、あらかじめ作業1と作業2の工程を済ませた石材で作業をおこなっていただきます。最短で約50分で完成させることができます(ショート)。
徳島市立考古資料館利用申込書に記入される際は、勾玉づくりはフルまたはショートのどちらかを選んでください。
滑石について
勾玉づくりで使用する滑石は、白色系と淡い桃色系の2種類の滑石を用意しています。どちらかひとつを選んでいただいて勾玉づくりをおこないます。石の違いで作業や難易度に差は生じません。
滑石を削って生じる粉は、人体に無害ですので、ご安心ください。
衣類に付着した滑石の粉は、水洗いで完全に落とすことができます。シミにはなりません。
先生方へのおねがい
勾玉づくりは、基本的に屋外で行います(テントを張っています)。作業スペースは芝生になっていますが、気になる方はビニールシートなどの敷物を用意するよう指示しておいてください。