一宮城跡現況模型ができるまで
徳島市立考古資料館の常設展示がリニューアルし、これまで平安時代までで終わっていた展示ですがあらたに中世(鎌倉~戦国時代)にまで展示を広げる事になりました。
徳島市内の代表的な中世の遺跡に挙げられるのが一宮城跡。常設展示リニューアルの計画段階で一宮城跡の現況を分かりやすく理解してもらうために模型を作ってはどうかという意見が出て、ボランティアの皆さんと考古資料館の職員による一宮城跡現況模型づくりのミッションがスタートしました。
つくりはじめ
模型作りに取り掛かろうとした矢先、全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大し始めたため、考古資料館も5月24日まで臨時休館になり、模型作りは初めから足踏み状態になってしまいました。休館中はボランティアさんの活動も休止したのですが、悪いことばかりではなく考古資料館としては初めて大学生の方からボランティア参加の問い合わせがあり、参加していただくことになりました。
6月30日、模型作り開始。模型は1000分の1スケールで製作することになりました。1000分の1のサイズで印刷した一宮城跡周辺の地図を基に等高線に合わせて糊付きパネルを重ねていって立体感を出していく方法で作ることになりました。
糊付きパネルの上に地図を載せて等高線の上をなぞるようにして罫書き、糊付きパネルの切り出す位置と上の層を載せる位置を決めていきます。
等高線に合わせて切り出した糊付きパネルを仮置きして確認をおこなったところで6月30日の作業は終了。
※材料として使った糊付きパネルは、過去の企画展などで使用したパネルを再利用しています。エコです。(`・ω・´)
骨格が仕上がってきました
模型の土台をべニア板で作り、等高線に合わせて切り出した糊付きパネルを下から順に接着剤で貼り合わせていきます。
全てを接着して模型らしい立体感が出てきました。
つづきは近日中に更新します。