レキシ・フォト・トクシマ 第1回 須恵器を撮る

写真を通して徳島市の文化財を発信する企画として昨年度から開催しているレキシ・フォト・トクシマ。今年度第1回目は“ブツ撮り”に挑戦ということで、考古資料館内で須恵器を撮ってみました。

レキシ・フォト・トクシマのうりは何といってもプロのカメラマンによる撮影指導があること。今回は昨年度に引き続いて徳島県美術家協会の写真部会長で徳島ヴォルティスの公式カメラマンでもある上野照文先生に来ていただきました。先生には機材一式まで持ってきていただきました。ありがとうございます。

今回は“須恵器を撮る”ということで古墳時代から平安時代にかけての須恵器を用意し、須恵器の歴史や見るポイントなどを当館の学芸員が説明をした後、上野先生による撮影の説明があり、参加者の皆さんによる撮影が始まりました。

被写体になる須恵器を変えてみたり、背景を変えて撮ってみたり。上野先生も参加者さんの質問に答えていただいたり、ちょっとしたアドバイスをされていました。

最後に参加者さんがとられた写真を上野先生に見ていただいたり、上野先生が撮られた写真を皆さんで見たりしてお開きになりました。

学芸員は仕事として資料写真を撮るのでどうしてもそういう写真しか撮れなくなってしまうのですが、今日の皆さんが撮られていた須恵器の写真、いろんな切り口で撮られていて学芸員としてとても新鮮な気分になれました。
参加していただいた皆さん、今日の写真をぜひ歴史が薫る徳島の風景写真に投稿してください。
よろしくお願いします!!

そして上野照文先生、今回もありがとうございました。

遺跡と遺物に学ぶ考古学講座 第1回 阿波国分寺に学ぶ

5月29日に遺跡と遺物に学ぶ考古学講座の第1回目の「阿波国分寺に学ぶ」を開催しました。

遺跡と遺物に学ぶ考古学講座は、これまで考古資料館で毎年開催していた考古学入門講座が新型コロナウイルスの感染予防の観点から中止になったことをうけて企画された講座です。
昨年度の下半期から実験的に開催し、受講していただいた方からの意見を基に昨年度より若干形態を変えて開催しています。

昨年度の遺跡と遺物に学ぶ考古学講座では、国分寺建立の詔が出て創建された阿波国分寺と現在の阿波国分寺には途絶していた期間があるため両者は別ものという考えから阿波国分寺“跡”をテーマにして開催したのですが、その際に「阿波国分寺の庭園を見たかった」というご意見が多数寄せられたので、今年度第1回目のテーマとして阿波国分寺さんを選びました。

資料館内で全体説明をおこなってからいざ出発
移動の途中、創建当時の阿波国分寺の寺域の北限と推定されている場所で説明

阿波国分寺に到着して早速阿波国分寺の庭園へ。ご住職に阿波国分寺の庭園について説明をしていただきました。

阿波国分寺の庭園は安土桃山様式の庭園であるため、その時期に造園されたものと考えられていましたが、発掘調査の結果江戸時代の後期に大掛かりな改修がおこなわれていたことが分かったそうです。

ご住職の説明を聞きながら

ご住職からは庭園の世界観などについて様々なお話を聞かせていただきました。

最近改修が終わった本堂

ご住職によると庭園は午前中が見ごろとのことです。庭園を眺めながら一日過ごせるとのことです。
今度、いろんなカメラを持って、この庭園で1日過ごしてみたいと思います。

庭園の拝観は拝観料300円が必要になります。

レキシ・フォト・トクシマ 第1回 参加者募集中です

昨年好評をいただきました実験的企画、レキシ・フォト・トクシマを今年度も開催することになりました。
レキシ・フォト・トクシマは写真を通して徳島市内の歴史的魅力をみんなで発信していこうという目的で、考古資料館による解説にプロカメラマンの先生による撮影指導を加えた写真撮影会を考えていただければと思っています。
昨年は徳島市内の遺跡に足を運び、そこで写真を撮ってみるという内容で進めてきましたが、今年度の第1回は6月20日(日)の午前10時から正午までの予定で考古資料館で考古資料館所蔵の土器を撮ってみるという企画で計画しています。

講師は上野照文先生です。

第1回の写真撮影の講師の先生は上野照文先生です。
上野先生は徳島県美術家協会理事で写真部会長を務められる傍ら徳島ヴォルティス公式カメラマンとしてご活躍されています。
昨年度は万年山墓所での撮影でご指導いただきました。
一眼レフカメラでの撮影に加えてスマートフォンでの撮影の方法についても丁寧に教えていただきました。また、この際にとても印象的な万年山墓所の写真も撮られており、考古資料館スタッフ全員が感動しました。
レキシ・フォト・トクシマは徳島市にゆかりのある文化財の写真撮影会ではありますが、高性能なカメラでないと参加できないわけではありません。普段使っているカメラで十分ですし、昨年度の参加者の半数はスマートフォンのカメラで参加されています。
フィルムカメラでの参加でも構いませんが、先生のご指導を受けやすいよう、その場で撮った画像が確認できるデジタルカメラでの参加をお勧めします。

5月15日より参加者の募集を開始しています。
考古資料館事務室へお電話にてお申し込みください。
電話:088-637-2526
臨時休館が解除された後は考古資料館事務室へ直接申し込みも可能になります。
イベントの詳細については考古資料館レキシ・フォト・トクシマのページをご覧ください。

5月になりました

4月があっという間に通り過ぎ、風薫る5月を迎えました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い臨時休館している徳島市立考古資料館は昨年と同じく静かな大型連休を迎えています。

ただ、臨時休館といっても職員は休みではなく、通常通りの勤務シフトでお客さんの来ない資料館であれこれやっています。

そういうわけで、5月1日より募集を開始しするイベントのご案内です。

とくしま好古楽倶楽部 第2回 鋳造を体験してみよう
 約140℃で溶ける低融点合金を材料に古代の鏡のミニチュアをつくります。鏡面はしっかり磨くと実際に鏡のようにピカピカになります。  
対象は小学生以上の方で定員は20名です。

遺跡と遺物に学ぶ考古学講座 第1回 阿波国分寺
 昨年度実施した阿波国分寺跡の回で要望が多かったことから、今回は阿波国分寺さんのご協力をいただき、庭園を拝観します。修復された本堂と一緒に安土桃山様式の庭園について学びます。
対象は中学生以上の方で定員は20名です。

どちらも先着順になります。

現在臨時休館中のため、電話のみの受付になっております。
電話番号:088-637-2526

申し込みお待ちしております。