臨時休館のお知らせ

徳島市立考古資料館は下記の期間、電気設備工事のため臨時休館いたします。ご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

期間:令和3年12月7日(火)~8日(水)

なお、12月4日(土)~8日(水)の期間は電気設備点検のため、電話・メールでのお問い合わせに対応することができません。4・5日は開館しておりますので、直接事務室にてお問い合わせください。

とくしま好古楽倶楽部「かごを編んでみよう」

10月10日(日)にとくしま好古楽第6回「かごを編んでみよう」を開催しました!ペーパークラフトバンドを使用して、小型のかごを編む学習会です。考古資料館の展示室には庄遺跡から出土した網代(あじろ)編みのかごを展示しています。かごについての解説をしたあと、実際に実物を観察しました。丁寧かつ緻密な編み目にみなさん感心していました。

庄遺跡出土の網代編みのかご

かごの編み方には様々な種類があります。今回は「網代編み」に挑戦!前回の記事に書いた「2つ越え2つ潜り1つ送り」の編み目がポイントです。一つずつ作業を確認しながら、編んでいきます。かご作りの際に、編み目を読むという作業がいかに大切かということがわかります。

網代編みでかごの底を編む

側面は編みやすくなるよう、ペットボトルを芯にして立ち上げました。網代編みの特徴である横の編み目が縦に一本ずれていく「1つ送り」になるよう、しっかりと編み目の単位を確認しながら編んでいきます。

最初は「網代編みって難しい!」と悪戦苦闘していた参加者の皆さんも、慣れてくるとしっかりとした作品を作りあげていました。これを機に古代のかごや、かご作りの技術にも興味関心を持ってもらえるとうれしいです。

完成品

今回は庄遺跡の網代編みのかごをもとに、網代編みに挑戦しましたが、次回はもっと自由度の高いかご作りの学習会を開催したいと考えています。

こういった古代の物づくりの技術は、実際に自分で体験してみることが大切だと思います。理解が深まるし、なにより、とっても楽しいです!今後も考古学を楽しく学べる体験学習会を開催していきますので、ぜひご参加ください。

ボランティアさんとかご作り

9月のイベントをコロナウイルス感染拡大防止のため中止としていたのですが、10月になったので通常通りイベントを開催していこうと思います。

そこで、今日は久しぶりにボランティアさんたちと事前勉強会をおこないました。テーマは「かご作り」!10月10日(日)のとくしま好古楽倶楽部のメニューでもあります。

使用するのは100均や手芸店で購入できるペーパークラフトバンドです。

ペーパークラフトバンド

徳島市にある庄遺跡では、網代(あじろ)編みのかごの一部が出土しています。地元で見つかった考古資料をもとに、今回は網代編みのかご作りに挑戦します。

庄遺跡出土の網代編みのかご
ペーパークラフトバンドを適当な長さと幅にカットして使用します。

キーワードは「2つ潜り2つ越え1つ送り」です。・・・何の呪文かと思うかもしれませんが、これが今回の網代編みの編み目の単位になるんです。この編み方を繰り返すことで、きれいなかごを作ることができます。

編み目の単位を読むことができるかな…?

最初は難しいかもしれませんが、目が慣れて編み目を読むことができるようになると意外とサクサク作業することができるようになります。ボランティアさんたちも夢中になって作業していました。

10月10日の本番に向けて、しっかり準備していきたいと思います。

イベントの中止について

とくしまアラートが特定警戒に引き上げられたことを受け、8月24日(火)から9月12日(日)までのイベントを中止することが決定いたしました。お申し込みいただいた方にはご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。該当するイベントは下記の通りです。

・8月28日(土) 遺跡と遺物に学ぶ考古学講座第4回「埴輪に学ぶ」

・8月29日(日) 夏季企画展展示解説会

・9月12日(日) とくしま好古楽倶楽部第5回「勾玉をつくってみよう」

9月12日以降のイベントについては今後の状況を見つつ、考古資料館ホームページで実施についてご連絡したいと考えております。

何卒、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

夏の特別企画「ガラス勾玉づくり」

本日8月15日の10時から夏の特別企画「ガラス勾玉づくり」を開催しました。今年もたくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございました!

ガラスは弥生時代に大陸から日本に伝わったと考えらえています。当時は貴重だったガラスを用いて弥生人たちは勾玉や小玉を作りました。徳島市では眉山の北麓にある庄遺跡から、濃い青色をした小さなガラス勾玉が発見されているんですよ。今回のイベントでは、ガラス勾玉を自分の手で鋳型から作ってみました。

耐火石膏を固めた鋳型に勾玉の下絵を描いて、彫刻刀で彫っていきます。今日は厚みのある鋳型を用意したので、参加者さんには1.5cmほどの深さに彫りくぼめてもらいました。

深めに彫った鋳型にガラスを砕いた粉を詰めます。詰め終わったら溶かしていきます。弥生時代は地面に炉を作って溶かしていましたが、今日は電気窯を使います。

1000度近い高温でガラスを溶かします。ガラスが溶けて真っ赤になっているのがよくわかりますね。このあとは自然に冷めるまで待って、鋳型から外し、釘を抜きます。棒ヤスリを使って表面の凸凹をけずり、耐水ペーパーでしっかりと磨いていきます。

磨きこんで表面が滑らかになったら完成です!きれいなガラス勾玉が出来上がりました。首飾りにしてもいいし、スマホやカバンのストラップにつけても可愛いですね。

古代の技術を実際に自分の手で体験してみると、より一層考古学が楽しくなると思います。このような体験学習会を今後も開催していきますので、みなさんのご参加をお待ちしております!

『広報とくしま7月15日号』の訂正とお詫び

本日発行された『広報とくしま7月15日号』に形成されている当館のイベントについて、開催時間に誤りがありました。下記の通り訂正してお詫び申し上げます。

ガラス勾玉づくり 日時:8月15日(日) 10:00~16:00

『広報とくしま』では13:00からとなっておりますが、10:00からの間違いです。お昼を挟んで一日がかりの体験学習会となっております。

お昼休憩は1時間30分程とる予定ですので、各自でお昼ごはんの用意をお願いいたします。

レキシ・フォト・トクシマ 第1回 須恵器を撮る

写真を通して徳島市の文化財を発信する企画として昨年度から開催しているレキシ・フォト・トクシマ。今年度第1回目は“ブツ撮り”に挑戦ということで、考古資料館内で須恵器を撮ってみました。

レキシ・フォト・トクシマのうりは何といってもプロのカメラマンによる撮影指導があること。今回は昨年度に引き続いて徳島県美術家協会の写真部会長で徳島ヴォルティスの公式カメラマンでもある上野照文先生に来ていただきました。先生には機材一式まで持ってきていただきました。ありがとうございます。

今回は“須恵器を撮る”ということで古墳時代から平安時代にかけての須恵器を用意し、須恵器の歴史や見るポイントなどを当館の学芸員が説明をした後、上野先生による撮影の説明があり、参加者の皆さんによる撮影が始まりました。

被写体になる須恵器を変えてみたり、背景を変えて撮ってみたり。上野先生も参加者さんの質問に答えていただいたり、ちょっとしたアドバイスをされていました。

最後に参加者さんがとられた写真を上野先生に見ていただいたり、上野先生が撮られた写真を皆さんで見たりしてお開きになりました。

学芸員は仕事として資料写真を撮るのでどうしてもそういう写真しか撮れなくなってしまうのですが、今日の皆さんが撮られていた須恵器の写真、いろんな切り口で撮られていて学芸員としてとても新鮮な気分になれました。
参加していただいた皆さん、今日の写真をぜひ歴史が薫る徳島の風景写真に投稿してください。
よろしくお願いします!!

そして上野照文先生、今回もありがとうございました。

加茂名小学校へ出前授業

今年度初の出前授業で加茂名小学校へ行ってきました。
今回の出前授業では6年生2クラスを対象に火おこしと勾玉づくりに挑戦してもらいました。

火おこし体験では舞鑽(まいぎり)と呼ばれる火おこし具をつかって挑戦してもらいました。
皆さん上手に舞鑽の火おこし具を回すことはできるのですが、なかなか火種をつくれず…
やっとこさ火種ができて、おがくずを入れた火皿に火種を移してもなかなか発火にまでは至らず、いつもとは異なる感じに学芸員も「????」でした。

最初のクラスの火おこし体験が終盤に差し掛かったころに気づいたのですが、前日の雨で地面にしっかり水分が吸収されたところに夏を思わせるような日差し。火種を受けるために火鑽臼(ひきりうす)の下に敷いていた紙がすっかり湿気ていました。おがくずも湿気を吸って発火しにくい状態になっていたのだと思われます。

2クラス目の挑戦ではなるべく地面からの湿気がない場所で挑戦してみましたが、それでもいつもの半分くらいしか発火にまで至りませんでした。

勾玉づくりでは大まかに勾玉の形にカットされた滑石(かっせき)と呼ばれる石を材料にして3種類の紙やすりで削って、磨いて勾玉に仕上げていきます。

考古資料館の勾玉づくりの出前授業では白っぽい滑石と薄ピンク色の滑石を持っていき、どちらか一つを選んでもらって勾玉をつくってもらっています。ここ2,3年は白っぽい滑石の方が人気なようです。その前は薄いピンク色の滑石の方が圧倒的に人気だったのですが、世代によって好みが変わってくるみたいです。
当館の白っぽい滑石はやや濃いめの緑の模様の入った滑石を選んでいます。削っている最中はほとんど目立ちませんが、磨いていくとその模様がくっきりはっきりしてきます。どんな模様だったのか友達と見せ合いながら勾玉づくりも盛り上がっていました。

今回の出前授業では火おこし体験が少し残念な結果になってしまいましたが、考古資料館では事前に申し込んでいただければ基本的にいつでも火おこし体験ができます(勾玉づくりも)。加茂名小学校の6年生の皆さん、考古資料館での火おこしリベンジいつでもお待ちしています。

考古資料館の出前授業に興味を持たれた方は考古資料館教育支援のご案内のページをご覧ください。

とくしま好古楽倶楽部を開催しました

今日は今年度初のとくしま好古楽倶楽部を開催しました。

本来なら5月に第1回目のとくしま好古楽倶楽部で火おこしに挑戦する予定だったのですが、新型コロナウイルス感染予防に伴う臨時休館になったため、第2回にあたる今回が今年度初1回目というややこしい感じになっています。

今回のとくしま好古楽倶楽部は鋳造で鏡をつくってみるという内容です。

はじめに古代の鏡について説明をおこなった後、

展示室で徳島市内の遺跡から出土した古墳時代の鏡をいろいろ観察してもらいました。

展示室で古墳時代を鏡を見学した後、研修室に戻って鏡づくりです。
今回は140℃程度で溶ける低融点合金を使って鏡をつくってみます。
合金が溶ける様子もしっかり観察。

加熱した合金が液状になったところで、鋳型に流し込みます。

鋳型から鏡を取り外したら、鏡面を研ぎます。

鏡面が均等に平らになるまで研いだ後は研磨剤を使ってひたすら磨きこみます。

磨き終われば完成です。
しっかり磨きこむとちゃんと鏡として使えるくらいピカピカになります。

今回のとくしま好古楽倶楽部でも大勢のボランティアさんに参加していただき円滑に進めることができました。

ご参加いただいた皆さん、ボランティアのみなさん、ありがとうございました。

遺跡と遺物に学ぶ考古学講座 第1回 阿波国分寺に学ぶ

5月29日に遺跡と遺物に学ぶ考古学講座の第1回目の「阿波国分寺に学ぶ」を開催しました。

遺跡と遺物に学ぶ考古学講座は、これまで考古資料館で毎年開催していた考古学入門講座が新型コロナウイルスの感染予防の観点から中止になったことをうけて企画された講座です。
昨年度の下半期から実験的に開催し、受講していただいた方からの意見を基に昨年度より若干形態を変えて開催しています。

昨年度の遺跡と遺物に学ぶ考古学講座では、国分寺建立の詔が出て創建された阿波国分寺と現在の阿波国分寺には途絶していた期間があるため両者は別ものという考えから阿波国分寺“跡”をテーマにして開催したのですが、その際に「阿波国分寺の庭園を見たかった」というご意見が多数寄せられたので、今年度第1回目のテーマとして阿波国分寺さんを選びました。

資料館内で全体説明をおこなってからいざ出発
移動の途中、創建当時の阿波国分寺の寺域の北限と推定されている場所で説明

阿波国分寺に到着して早速阿波国分寺の庭園へ。ご住職に阿波国分寺の庭園について説明をしていただきました。

阿波国分寺の庭園は安土桃山様式の庭園であるため、その時期に造園されたものと考えられていましたが、発掘調査の結果江戸時代の後期に大掛かりな改修がおこなわれていたことが分かったそうです。

ご住職の説明を聞きながら

ご住職からは庭園の世界観などについて様々なお話を聞かせていただきました。

最近改修が終わった本堂

ご住職によると庭園は午前中が見ごろとのことです。庭園を眺めながら一日過ごせるとのことです。
今度、いろんなカメラを持って、この庭園で1日過ごしてみたいと思います。

庭園の拝観は拝観料300円が必要になります。