今日は徳島県埋蔵文化財センターさんは発掘を行っている南蔵本遺跡の現地説明会に行ってきました。
徳島県立中央病院の南側にER棟を建設するということで、それに伴う発掘調査です。「ER棟ができたらグリーン先生やベントン先生が来るのかな」とありもしない事を考えながら発掘調査現場に行きました。
今回の発掘調査で注目されるのは弥生時代前期前葉の畑の跡が見つかったことです。
水路に対して直角の向きに畝が並んでいますが、畝と畝の間の低いところに水路から水を引いていたと考えられています。
「畝、低いなぁ」と思いますが、畑が埋没した後の土圧で畝が圧縮された結果なんだそうです。水害で畑が流されたというよりは水没したというのが正しいようで、畑が耕されてそれほど間もないうちに埋没したようで、当時の畑の姿をそのまま残しているそうです。
この畑で何が栽培されていたのかはまだわからないそうです。今後畑跡の土を水で洗って栽培植物の種子やプラントオパールの検出を試みるようで、結果が楽しみですね。